【書評】こうすればうまくいく! 精神科臨床はじめの一歩

【期間】
2021/3/6-2021/3/7

【動機】
 専攻医になるにあたり精神科の知識を満遍なくつけようと思いよさげな本を探し、amazonのレビューがよかったコレを読んでみた。

【内容】
 前半は精神病理学、後半は主に神経薬理学に基づいた薬物療法について述べられている。また全体を通して一部に精神療法や薬物療法にあたっての説明のコツが記載されている。

【感想】
 話し言葉で記載されているのでスイスイ読める。著者自身が比較的若手(?)なためか、徹底して主張が謙虚な印象がある。
 前半は精神病理の話をやわらかく、主に「あいだ」に軸を置いて述べられている。
 後半の薬物療法パートは「指導医の小話で出てきそうな精神科臨床トリビア」を出典と併せて記載されておりすごくおもしろかった。また私見には私見とわかる形で、ただ納得感のある説明もつけられていて試してみようと思える部分も多数あった。全部吸収しきれている感じはしないので、実際に専攻医になってから時折振り返りたい。